第四回 山﨑木工所 様
4回目は山崎木工所さんの新しいプロジェクトを紹介します。
DAITO MAKERSです。ご無沙汰しています。
久しぶりの今回は山崎木工所さんの新しいプロジェクトを紹介します。創業は1973年です。先日はじめて奥さまにお会いすることができました。現会長の旦那さまと二人、必死の毎日だったそうです。笑いながらおっしゃいましたが、さらっとおしゃる一言だけになんか重かったです。苦労、苦労、そして笑顔の連続だったんだろうなと感じました。
(山崎木工所の山崎勝郎会長です)
山崎木工所さんは1973年木製椅子製造業を開始されました。
創業の頃は、国内材を使用していましたが、価格の問題もありどんどん輸入材が増えていきました。
1975年頃から、森林伐採も大きな社会問題になり、伐採基準もさらに厳しくなり、木材の値上がりも続いていきました。
大東市の御領で、49年目になります。そのまま木材の歴史です。
現在会社は息子の山崎年庸さんが手伝ってくれています。
木材の環境も激変しました。海外依存、そして価格の高騰化。乱伐採による森林破壊や環境破壊、地球温暖化の問題まで、知らないあいだに問題はどんどん広がってきています。
3、4月に集中する引っ越し等で集中する家具などの大量廃棄も大きな問題になってきています。
木材は再利用、再生産が可能な素晴らしい資源です。
(大東市北条から望む飯盛山)
山崎会長はずーっと考えていました。
「飯盛山のふもと、荒れた竹林。僕には宝の山に見えた」
新しいチャレンジは、山崎会長のこんな言葉から、
始まりました。
ボランティアでやっていた飯盛山の掃除、荒れ果てた竹林が目につきました。
「陽も当たらんようになって、風通しも悪なってもうてる。
ちゃんとしたらなあかん」
「竹切って、その竹でなんかでけへんやろか」
「この伐採した竹、廃材ちゃうで、ええ椅子になるで」
この竹でつくりたい、日本の材で作りたいと思いました。
でも竹は手がかかります、油抜きをきちんとしないといけません。加工も難しいです。でも竹だけで椅子がつくりたい。
竹はクッション性もある、抗菌作用もある、
そして軽くていい素材です。きっといい椅子ができると思いました。でもそこからは試行錯誤の連続です。
先ず、この椅子をつくりました。
何回もつくりなおして、ようやく満足することができました。
次これです。
肘掛け無くしてスッキリ、シンプルな椅子です。
鏡の前にでもおいたらええなと思いました。
最後に作ったのはこのスツールです。こう見えても頑丈です。
60kgの僕が乗っかっても大丈夫です。
「森や林、木にお世話になっているから、おかえしがしたい」
飯盛山のふもと、荒れ果てた竹林をきれいにして、そこから出た竹を生き返らせて椅子を作りたい。そんなにたくさんはできませんが、ここで作って、みなさんに手にとってもらえたら嬉しいです。山崎会長の気持ちの入った新しいチャレンジです。
前回の共栄化成さん、そして今回の山崎木工所さんも真正面から環境問題やSDGsに向き合っています。言われたからやったんちゃうのが凄いです。ええことやらんとビジネスにはならない。商売のど真ん中です。何のためにビジネスをやるのか、そこを考えるビジネスはいつの時代も強いです。中小企業の社長にはまいどまいど教えられます。ありがとうございます。一年が無事終了しました。2年目突入します。頑張ります。
D-Bizでお待ちしています。
いっぺん座りに来てください。
D-Bizに一脚置いときます。(ただいま交渉中です、、、)
DAITO MASKERS続きます。スピードアップ!
次は若手のホープです。男前です。ご期待ください。