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2020年01月10日

投稿者:海外展開・創業支援アドバイザー 森信 肇

「伝家の宝刀」ナイキ厚底シューズが席巻も、アシックスの逆襲に期待。

海外展開・創業支援アドバイザーの森信です。
メディアでも話題になっていますが、今年の箱根駅伝では“ナイキの厚底”が席巻しました。10区間のうち6区間でナイキシューズにより区間新記録が誕生。アディダスとサポート契約をしている青山学院もナイキを履き、総合タイムで6分46秒も大会記録を更新しました。
 
このランニングシューズは、ナイキの「ヴェイパーフライ ネクスト%」という厚底シューズです。このシューズのソールには、カーボンプレートが搭載されています。

 

写真:NIKEより
 
軽く踏み込んでるのに、簡単に得られる推進力。これがカーボンプレートのなせる技。私も実際に、この冬フルマラソンのレースで2回履いてみました。私の記録は2回ともにギリギリの2時間台。シューズの恩恵を確かに感じました。走る上で大切なことは、前への推進力です。バネのような効能を推進力に変えなければなりません。本来、人が効率よく早く走るためには、前傾姿勢が良いとされ、このシューズはフォアフット走法をイメージしており、自然に前傾姿勢となります。
 

写真:NIKEより
 
前傾で長い距離を走るには、それに耐えうる脚力と体幹が必要になります。私の場合は、30キロ以降、疲労で身体の制御ができなくなった頃には、このシューズの効能を生かすことができず、上に跳ねることでスピードロスを感じていました。
 
また、超軽量化を実現したことで、耐久性はさほど高くはなく、300〜400キロの走行距離が限界とされ、通常のランニングシューズの半分以下となっています。まさに勝負所で履く「伝家の宝刀」と言えるシューズです。
 
今回の箱根駅伝出走選手のナイキ着用率は、実に85%で昨年と比べて倍増。
 
ナイキ:178人(85%)
ニューバランス:9人(4%)
ミズノ:9人(4%)
アシックス:7人(3%)
アディダス:6人(3%)
 
【箱根駅伝2020】選手の着用シューズ一覧 JUNBLOG
 
かつてマラソンシューズといえば“薄底”のアシックスの独壇場でしたが、ここ最近のランニングブームもあってか、まさに戦国時代の様相です。
 
しかし、アシックスも黙って見ているわけにはいきません。満を持して“厚底”に本格参入。今年発売したのが、「メタライド」。「70年にわたるイノベーションの集大成」と銘打って発表されました。
 

写真:アシックス
 
ソールのつま先部分が反り返っていて、着地すると自然と前に転がるように進みます。こちらも前傾姿勢を意識した構造になっています。その後、軽量化した「グライドライド」が発売されました。「グライドライド」は、私はロングラン用に活用していますが、自然と前に体重移動できるので、これも疲労感を感じない優れものです。
 
しかし、これがまだ重い。「ヴェイパーフライ」が約170gに対して、「グライドライド」は約290g。エリートランナーのレース用としては、まだ厳しいようです。アシックスは、これら独自開発の機能を生かしつつ軽量化を進め、まもなく新モデルを発売するそうです。
 
ナイキの勢いを止められるのか!?
売り上げの約8割を、スポーツシューズが占めるアシックス。
東京オリンピックや来年の箱根駅伝で、勢力図を塗り変えられるのか。
関西発アシックスの“底力”に期待しています。
 

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